―AWARD―
福井市中央公園ビジターセンター御座所は
第5回ふくい建築賞2018
「優秀賞」
を受賞しました。
―CONCEPT―
福井市中央公園の大規模な再整備に伴い設置された、公園内の展示・休憩施設。
福井藩主の住居「御座所(ござしょ)」にちなんで、
「福井市中央公園ビジターセンター御座所」という施設名で現在呼ばれています。
以下3点を設計方針としました。
1・御座所跡、三の丸西堀水景を活かした建物配置
2・軽快で抜けのある都市的な建築
3・公園の広がりや環境を阻害しない様相
大きな水平屋根と均等スパンの列柱によるシンプルな外観。
三の丸堀と御座所跡を侵すことがないよう、その「はざま」に細長く直線的に配置されています。
展示・休憩スペースは、福井城の歴史に関する資料がならぶため、
視認性を考慮しガラス張りで開放的に計画。
一方、トイレ・機械スペースは威圧的な大きなボリュームになることを避け、
「すきま」を空け、分散して配置されています。
多様な人々が訪れる このまちなかのオープンスペースに対し私たちが目指したものは、
「歴史をしのぶことのできる コトづくり」 とともに 「都市的な印象の モノつくり」でした。
このビジターセンターは福井市の掲げる都市戦略 「歴史の記憶を継承するゾーン」 において、
様々なイベント、芸術・文化活動の利用に対応する 役割を担っています。
歴史の強い特性を壊さぬよう配慮するとともに、周辺施設と調和した 都市的な建築の創造を目指しました。
新たに生まれ変わった中央公園。
おとなもこどもも、そして過去も未来も重層するこの場所において、
歴史や文化、その時々の 想いや感情を迎え入れる建築であってほしいと 願っております。
―COLLABORATION―
ワシダ設計事務所 鷲田裕之氏
板倉満代建築設計事務所 板倉満代氏
―WEB―
中央公園周辺再整備基本計画・基本設計
http://www.city.fukui.lg.jp/sisei/tkeikaku/sigaiti/p013030_d/fil/gaiyou.pdf