―CONCEPT―
社会保険労務士事務所、社屋の新築。
センシティブな情報を扱われる御職業であり、セキュリティーが重視される建物の外観は「閉鎖性」の強い様相となった。
一方で、内部については自然の光や緑を感じることのできる「開放的で快適な空間」をつくることができないかと考えた。
1階に設けられた坪庭や2階の大きなバルコニーは、「開放性」と「閉鎖性」の両面を、程良く成立させるための役割を担っている。
塀や手摺壁を高めに設定し、外部を適度に遮ぎることで、内部空間には落ち着いた広がりが生まれている。
「夏の花火をバルコニーから眺めたい。」とクライアントが仰っておられた。
大らかで、ゆとりのある執務空間の実現を目指した。